今回、米国発ペット専用CBDブランド BAILEY’S(ベイリーズ)の日本上陸記念として、共同創業者のAaron(エーロン)さんにインタビューをさせていただきました。インタビューには、BAILEY’SのCEOであるパグのベイリーも来てくれました(笑)
前編・後編の2回に渡ってお送りします!本記事は、前編です。記事は動画の後に続きます。
イントロダクション
こんにちは、CBD部のロジャーです。
本日はペット専用CBDで有名なブランドの方にお越しいただき、色々とお話を伺っていきたいと思います。なんとアメリカから犬のCEO、ベイリーも来てくれました!
最初に、BAILEY’S Japanの責任者である岩本さんに自己紹介をしていただきたいと思います。岩本さん、よろしくお願いいたします!
BAILEY’S Japan代表の岩本さん
よろしくお願いします!
僕は今、CBDの事業を始めて1年程度になります。うちの愛犬のトイプードルが13歳ということもあり、将来的にペットCBDの事業をやりたいなと考えていたところ、今回BAILEY’Sさんと巡り会うことができ、今年の2月から正式にスタートしております。
彼らの品質などへのこだわりが強い部分があるので、本社側のメーカーとしての考えを今回聞いてもらえればと思っています。
BAILEY’S 共同創業者 Aaronさん インタビュー
今度、イベントやるんですよね?
そうですね!
2/27(土)〜3/7(日)に東日本橋にあるGReEN CBDストアさんと一緒にやります。日本ではまだペット向けのCBDが認知されていないので「ペット向けのCBDがあるんだよ」ということをCBD愛用者や、CBDを自分は使っていないんだけれどもペットに使ってみたいという方に向けて広めるためのイベント活動をやります。
ありがとうございます。詳細はこちらのページをご覧ください。
BAILEY’S Japan イベント開催について
(ここから翻訳です)
今日は、よくお越しくださいました!BAILEY’Sのお話や、あなた自身のお話を楽しみにしています。最初に、簡単に自己紹介をお願いできますか?
はい、私は、Aaron Arguetaと申します。BAILEY’Sの共同創業者です。アメリカ、カリフォルニア州のコスタメサという都市で、ペット専用CBDの事業をしています。
私たちは、ペット専用CBDのリーディングカンパニーで、現在、約3年ほど事業をしています。私たちのミッションは、世界中で可能な限り沢山のペットを助けることです。
ペット専用CBDって何?
今現在、日本では、ペットにとってCBDは、そこまで人気ではない状態です。どんなものなのか、どうやって使えるのか、ほとんどの人は詳細を知らないです。一般的に、ペット専用CBDがどのようなものなのか教えてもらえますか?
もちろんです。良い点を指摘してくれました。
実際、日本では、ペットCBDは、あまり認知されていない状況です。だからこそ、私たちはこの本を作りました。ペットの親のためのガイドです。ウェブサイト上で提供しています。そして、店舗の皆様にも提供しています。
教育は、ヘンプ・CBDにおいて、最も重要な要素の一つです。なぜなら、いまだに沢山の偏見がカンナビス(麻)の植物自体にあるからです。ヘンプ(産業用大麻)とは、アメリカでは、0.3%以下のTHCの麻を指します。また、もちろん日本においては、THCを全く含まないものを指します。
ヘンプは、向精神(興奮)作用を持つような植物ではないのですが、マリファナによる影響で偏見があります。THCを含むマリファナは ヘンプの縁戚のようなものですが別物です。
なので、私たちにとっては、教育・啓蒙が非常に重要です。
そして、ロジャーが指摘したように、日本においては、CBD自体が、ようやく認知されて人気になり始めたばかりなので、ペットにとっては余計に真新しいものに感じる人が多いと思います。
だからこそ、私たちは、 Dr. Robert Silverとパートナーシップを組んでいます。彼は、28年以上、コロラドを拠点に産業獣医をしています。また、沢山の何年もの専門家としての実務経験があります。犬、猫、馬などに、カンナビノイド(大麻成分)を利用した治療です。
彼は、医療用大麻とペットについての本も書いています。この本は、ペットCBD分野で決定版といえる書籍で、この分野で、 初期に出版されたうちの一冊でした。90年代後半に出版されています。
私たちは沢山のことを活用しています。アメリカ国立衛生研究所の研究から、Dr. Robert Silverの経験や業績に至るまで。
CBDは、哺乳類の身体において、均衡をとるバランサーのようなもので、その究極の目的やゴールは、ホメオスタシス(恒常性)あるいは、バランスと呼ばれるものを推進することです。CBDは、私たちやペットの体におけるエンドカンナビノイドシステムと呼ばれるものと相互作用することで、働きます。
このエンドカンナビノイドシステムは、まだ発見されたばかりで、90年代に人間の身体の中で見つかりました。なので、ご想像の通り、真新しいものなので、まだ分かっていないことも多いです。
しかしながら、私たちはCBDに向精神作用がないことは間違いなく言えますし、人間やペットに対して、沢山の潜在的なメリットがありうると言えます。
人々がペットCBDを求める理由として、大きな傾向の一つとしては、ペットの股関節痛が挙げられます。ペットの不安・ストレスも同様です。多くのペットの親が炎症のためにCBDを探すことも多いです。ペットが、炎症に関連した症状に苦しんでいる時などです。
ペットフードの品質について多くの方の認識が足りていません。なので、残念なことに、多くのペットが炎症を起こしやすい性質を持った食品をとってしまっています。
これらの多くの問題がCBDのホメオスタシス促進効果で対処できるとされています。私たちは、CBDがこれらを直接的に治癒するということは言いませんが、重要なことは、健康に関する認識全体を変えようとしているということです。ある特定の成分や手法が、特定の症状に対してピンポイントで効く、というような従来の認識を変えたいです。
私たちは、まず最初に、ホメオスタシスの促進をして、そして、ホメオスタシスや症状がどのように関連しているのかを見ています。
CBD/麻に対する偏見について
麻やCBDに対する偏見ってアメリカでも大きいのですか?日本では、多くの方がCBDに対しても疑いも眼差しを向けていると思います。なので、アメリカにおける状況を知りたいです。
アメリカにおいても多くの地域では、いまだにヘンプやCBDに対して、多くの偏見はあります。ヘンプやCBDは 大麻とは別物であるのですが。ヘンプとマリファナという二つの別物の境界線について、いまだに認識の欠如というものがあります。
健全な形で、そしてファミリーフレンドリーな形で、できる限りインクルーシブな(排他的でない)ブランドになれるよう、ベストを尽くしています。
だからこそ、犬のベイリーを私たちのブランドのマスコットとして置いています。ベイリーこそが、心の底から、私たちが、このペット専用CBD事業を始めた象徴です。
私たちが、純粋な動機で事業を始めたということ、そして、私たちの動機というのがペットを安全に効果的に手助けするということ、そして、その領域のプロフェッショナルと一緒に働いていること、ベイリーのような愛すべきペットのために情熱を注いでいること。
このようなことから、全体としては、人々を教育して理解してもらうことに関してかなり高い成功確率を持っています。
しかし、まだ一般的には、ホリスティックウェルネス(身体全体的な健康推進)という考え方に対する高い信頼があるわけではありません。
私たちは、その架け橋となれるよう、毎日、教育・啓蒙も含めて、ペットの親と会話をしながら、そして、 なるべく偏見を払拭できるような教育コンテンツを作りながら、私たち自身を、健全でファミリーフレンドリーなブランドに築き上げたいと思います。
BAILEY’Sがきっかけとなって、子供たちにさえも、ヘンプに関する会話や教育が始まることがあります。子供にヘンプに関する教育をするときに「ヘンプがペットを助けているんだよ」と教えると同時に、ヘンプという植物について、「マリファナとは少し違うんだよ」ということを理解してもらうのに役に立っています。
日本市場におけるCBD啓蒙活動
将来的に BAILEY’Sの教育コンテンツは、日本語にも翻訳されるのでしょうか?
はい!GROWX(BAILEY’S Japan)との取り組みでワクワクしていることの一つです。私たちは、ペット専用CBDの教育コンテンツを日本に届けられることにワクワクしています。
日本市場に対しても、よりインクルーシブになり、そして、私たちのコアバリューを含めて翻訳して日本の皆様にお届けできるように、一生懸命 頑張っているところです。
ペット専用CBDと他のサプリ等の違いについて
ペット専用CBDの一般的な情報について、もう少し詳しく知りたいです。ペット専用CBDと、他のサプリ等の手法を比較した時の違いについて教えていただけますか?何か違いはあるのでしょうか?
もちろんです!ペット含め動物は、エンドカンナビノイドシステムを持っています。それは、ヘンプ由来のCBDのような化合物と結びつき、直接、作用します。全ての哺乳類は、常にこれらのエンドカンナビノイドと呼ばれる物質を体内で生成しています。これにより、体のシステムを制御しているのです。
つまり、CBDは、私たちが体内で常に作っているものを生成する手助けをしているのです。
しかしながら、他の薬物については、その多くが、ラボで人工的に作られています。なので、多くは合成されたものであるので、驚くことでもありませんが、腎臓や肝臓に、あまり良くないとされています。そして、通常、西洋医学に基づく薬物は、多くの副作用が伴うとされています。
なので、CBDは、よりホリスティック(身体全体的な健康推進)な元気でいるための自然由来の方法です。そして、潜在的な様々な心配事に対処するための方法です。
ペット専用CBDの商品の選び方について
ペット専用CBDの商品を、どのように選べば良いのでしょうか?将来的に、様々なペットCBDブランドが日本にもやってくると思います。何かアドバイスを頂けますか?
もちろんです。
沢山の様々な企業が出てきています。恐らく、重要なのは、その企業の本質を見極めることです。
例えばですが、CBD VAPE(電子タバコ)を売っている企業が沢山あります。彼らは、人が消費する目的で、ヴェポライザーを売っていますが、中には犬用のCBDオイルも同時に売っている企業もあります。
彼らは、数十の商品ラインナップ、沢山のカテゴリーの商品を売っているのでしょう。一つのことを突き詰めて深掘りすることは、とても難しいことです。同時複数では、100%、いや150%の精査をして究極を追求することはできないでしょう。そのブランドが一つのことを突き詰めていないのだとしたら、あるいは、そのブランドの焦点が沢山の異なるものに散らばっているのだとしたら。そうしたブランドは、獣医と一緒に協業などもしないでしょう。
そして、ラボでの検査も非常に重要です。なので、私たちの商品には、ラボ検査の結果と紐づいたQRコードを記載しています。そこでは、実際に、CBDの量などを含め、情報にアクセスすることができます。
BAILEY’Sの創業ストーリー
もう一度、創業ストーリーについて教えていただけますか?そして、犬のベイリーについても教えてください。
BAILEY’S は2017年初め、今から約3年前に始まりました。
ここにいるパグのベイリーは私のビジネスパートナーである
Jayのパグの息子です。
そして、私のペットはこちらのMr. Bです。このベイリーは、BAILEY’SのCEOで、彼こそが、この事業が開始に至った理由です。
創業者であるJayと私は、ずっと昔にミュージシャンをやっていました。当時、Jayはアメリカにおいて、CBDを多く含有するヘンプについて研究していました。多くの他の人たちは、この化合物 CBDについて、可能性を見過ごしていました。”偽物のマリファナ”というふうに冗談の的にされることもありました。なぜなら、CBDではハイにならないから。
Jayは、BAILEY’Sを始める前に気づいていました。CBDは、ペットにとって、かなり有益なものになりうると。
そして、彼は、友人や家族のペットにCBDを配り始め、 2~3ヵ月 経ったとき、彼は私のところに来て「本当にこのビジネスを始めようと思う。一緒にパートナーをやらないかい?」と言いました。こうして、2017年に、2~3ヵ月の工程を経て、私は、Jayと、ここにいる犬のベイリーとパートナーを組むことにしました。
私は、会計・税務面など、Jayの持つ強みと相互補完的な強みを持っています。彼は、ヘンプやCBD、その周辺の知識に対する追求に強みを持っています。私たちの年齢の違いもあります。私は、26歳です。Jayは、恐らく44歳だと思います。なので、私たちは、多くの部分で補い合っています。
当時、私は、何か面白いこと、そして、人生を充実させる様なことを欲していました。ペットCBDの会社を創業するより良い道はなかったと思います。大きなインパクトをコミュニティ全体に与えるようなこと、そして、ここアメリカにとどまらないこと。そして今は、日本のような他の市場においても、インパクトを与え始めようとしていること。
そして、私たちは初めから、品質が重要であることを理解していました。一つのことに集中していること、そして、他の強欲な企業のように市場全てを独占しようということに躍起になっていないこと。私たちは、ペットただそれだけに集中をしたいと思っていました。
そして、私たち自身が一緒に楽しめるような健全なブランドを構築し、CBD製品を作り上げることが、大規模にインパクトを与えられるのではないかと。
BAILEY’Sでは、幸運なことに、そうしたことを実現できています。そして、それらは元を辿れば、ここにいるベイリーの心・魂に行き着くのです。
前編では、BAILEY’S日本上陸イベントのご紹介から始まり、ペット専用CBDの一般的なお話、そしてBAILEY’S創業ストーリーについてお話を伺いました。次回、後編では、具体的な商品のお話や、顧客の声、そしてAaronさんご自身のストーリーに迫ります。どうぞお楽しみに!