前編、中編に引き続き、今回はいよいよ最終回の後編。日本発CBDブランドCHILLAXY（チラクシー） 社長のトシさんへのインタビュー文字起こし記事です。前編、中編をご覧でない方は、まずは是非そちらをご覧ください！
前編ではチラクシーのブランドや商品について伺い、中編ではチラクシーを立ち上げたトシさんご自身の歩みについて伺いました。今回は、チラクシー立ち上げの経緯や今後の展望について深掘りします。
以下、前編・中編・後編の3本立てのうち後編の動画です。記事は、動画の下に続きます。
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CHILLAXY立ち上げの経緯
流れとしては2つありまして、1つ目がCBDにたまたま出会ったというところと、2つ目が自分自身が何か新しいことをやってみたかったっていう、その2つがあるんですね。
先に後者の方から説明すると、今までずっと金融機関の中で働いてて、いろんな非上場の会社だったりとか、上場している会社の社長さんとか創業者の方とお会いすることが多かったんですよ。ラッキーなことにそういうポジションだったので。
で、そういう人たちと話していると、みんなが新しいことを作り上げている、新しい業界を作り上げていることにワクワクしてるじゃないですけど、情熱を注いでいるというか。
エネルギーがすごいですよね
そうそうそう。そこに自分自身憧れがあったというところと、前いたファンドの創業者が自分の前の同僚だったというのは先ほどお伝えしたと思うんですけれど、彼は僕の3歳上くらいなんですよ。
ほぼ同世代なんですね
なのに自分で運用ファンドを立ち上げて、運用している額が1,000億とかもしかしたらそれ以上かもしれないですけれど、バイタリティに溢れているというかビジョンのある働き方をしていて、そういう気持ちを持っている人と接することが多いと自分も何かやりたいというか
触発された？
そうなんですよ。それがすごくあって、それで自分でやりたいなという気持ちがありました。
僕自身もそうですけれど、近しい周りで起業して成功している人がいると「こいつがやれるなら俺もやれるじゃん」という気持ちにもなりますし、あとは「かっこいいな」とか「こういう人いいな」というのを間近で見ると、テレビ上で見るとか本で見るのとかとは全く違う。自分ごととして考えられるなと。
はい、そうなんですよ。で、その何かをやりたいというところに、どういうアイデアで起業しようかという時に、たまたまCBDが日本国内で合法だということを知って、そもそもその由来の方は馴染みがあるというか、カナダでは普通なので、それで広めたいなという形で、どんどん気持ちが強くなっていったっていう感じですかね。
それは何年くらい？
去年頭とかそれくらいですかね。
元々カナダにいらっしゃったということで、CBDっていうのは使ってらっしゃったとか？
そうですね。カナダにいる時から、麻とかには馴染みがあるんですけれど、やはりその時は高校生なので、成分などアカデミックなところまでは正直知りませんでした。CBDとかTHCとか、そういうテクニカルなところは、20年前とかなんでそこまで知りませんでした。
なるほど。まぁただ、日本ほどの偏見とかはない？
偏見はないです。
なので、フラットに、「良いものは良いもの」っていう感じ？
そうです。CBDを知った時、麻由来なんだというところで自分も実際に使ってみて、その時は金融機関での勤務とかで身体ボロボロでストレスしかなかったので（笑）
で、これはすごく良いなと。しかも日本国内でも使って問題ないものだし、きちんと広めたいな、という気持ちですね。
香港では使っている人とかどうなんですか？
いますけど、やはり日本と同じくらいのスピードですね。そもそもの由来の方は知ってる人が多いんですよ。だから成分としてアカデミックなところは追いついてない、という状況。
去年CBDを知って、立ち上げたのはいつですか？
準備とかは去年の7-8月くらいからずっとしていて
準備期間を経て、会社を登記して、半年くらい商品開発をやって、その間にクラウドファンディングを利用しながら色々やって、という感じですかね。
あれですよね、国内のCBDブランドとしては割と知られ始めているというかスピード感ありますよね
はい、有り難い。
新型コロナの影響
ここまでトシさんの現在に至るまでのところを伺ってきたんですけれど、ここから現在のところについて伺っていければと思います。僕自身も色々影響受けたりしているので気になるのがコロナのところ。
トシさんの場合はまさに起業した直後にコロナショックが来て、先ほどの話の製造がストップしたとか、そういうお話もありましたけれど、ストレスを抱える人が増えたという意味でコロナが逆にチャンスになったりしているのか？あるいは結構ピンチだとか、どういう風にコロナを捉えているか、どういう影響あるのかというところを教えていただけますか？
総合的にはチャンスじゃないかなと思っているんですけれども、もちろんそれによってピンチというか困っているところもあります。両方ですね。でも、ネット（差し引きして正味）でプラスだと思っています。
ネガティブな方面で言うと、製造とか物流のところとか、実際に人にお会いするとかですね。そういうところで言うと完全にネガティブですよね。
僕自身、僕はコロナ来るちょっと前くらいからCBDを知って、コロナが来て一気に周りにユーザーが増えたなという感触があります。
経営者の友達とか特に、去年サウナが結構ブームになったんですけれども、その背景としてはストレスを抱えたところへのリラックス手法としてマインドフルネスとかサウナが注目されたんですけど、コロナでサウナに行けなくなったと。で、何か新しいリラックス手法ないかということで、CBDが盛り上がってきたかなと。
そうですね。それはありますね、確かに。コロナ鬱とか、コロナでストレスを抱えている人はやはりいるので、そういう方々がリラックスの一つの手法としてCBDを試してみるような人が増えたのは確かだと思います。
日本のCBD/麻産業
トシさんにこれは是非伺いたいなと思っていたのが、日本・カナダ・ニューヨーク・香港と世界各国これまで仕事とか生活も含めて経験されてきた中で、それぞれCBDとか麻の状況とか、あとは周りの人がどういう意見を持っているとか色々あると思うんですけれど、その色んな視点を踏まえて、日本のCBD産業をトシさんがどう見てらっしゃるか、というのがすごく気になります。この部分が課題だとか、逆にこの部分を日本が上手く出来たらチャンスだとか。そういうところを教えていただけますか？
日本の今までの風習というか、麻に対する見方とかが根深く日本人の認識の中に根付いているので、そこは変えないと、この市場というか産業は伸びないんじゃないかなと思っています。
麻に対するネガティブな見方？
そうですね。自分自身は日本ってすごく面白いと思っていて、例えば、「麻」っていうとそんなに悪いイメージがないと思うんですよ、日本人は。それこそ七味唐辛子の中にも入ってますし、まぁ普通だよねという形で受け入れるんですけど、これが「大麻」というとネガティブ
全然違いますよね、イメージが。
そう、それで面白いのが、麻と大麻が同じものだということを認識してないんですね、正直。
確かに確かに。
面白いと思うと同時に変えていかないといけないと思ってるし、あと例えば、CBDの言葉が独り歩きしているけれども実際これが何由来なの？という時に知らない人もいたりするので。
そうなんですね。
だから、そこら辺を全て結びつけるというか、説明しなきゃいけないんじゃないかなという風に思いますね。
日本語としてややこしいなと、CBDにとっても損だなと思うのが、「麻薬」っていう言葉に「麻」が使われちゃってるっているのが。麻薬の「麻」という字は、元々はヤマイダレのある「痲」が使われていて、これは植物の麻とは別の「痺れる」という意味らしく・・・（「大麻入門」より）
そこで、大麻 = 麻薬というふうに結びつけられてしまっているのが非常に大きいかなと。そこは偶然の損というか。もったいない部分だなと思ったりしています。
そうですね。そういう意味で言うともったいないなぁと思うんですけれども、人の偏見の部分をきちんと変えることができればきちんとした産業だったりとか、日本人にとって必要な成分とか商品になるんじゃないかなと思っています。
なんでかと言うと、日本人って睡眠に悩んでいる方もいますし、あとは人間関係だったりとかも。
そうですね。自殺率も高いですし・・・。
そうなんですよ。あと、喫煙者の方もすごく多いし。そういう意味で言うとCBDで救われる人の環境は整っていると思うんですよ。あとは、本当に偏見のところだけ。
日本の偏見を打破するには
先ほど冒頭で「僕らのブランドはCBDとか麻が良いものだという前提でブランディングを進めています」とおっしゃっていたと思うんですけど、日本の偏見の部分を変える上で何かチラクシーとしてこんなことしていきたいなとか、あるいはチラクシーとしてじゃなくても働きかけるところがあれば良いなというアイデアとかってあったりしますか？
なかなか難しいんですけれど、自分たちの発信できるコンテンツとしてそういうことについてより詳しく説明した文章とか記事とかを掲載するっていうところが一つ。
2つ目が動画とか、自分たちもYouTubeとかで配信したりとかして、きちんと説明するだったりとか。
あとは、だからこそ自分たちが力を入れているのが、販売店様とかに説明をできる限り深くするように心がけているっていうところですかね。本当にただ売るだけだったら、弊社の場合は自社のECサイトがあるからそこに力を入れれば良いだけじゃないですか。でも、正直自分はそれだけだと説明不足だと思ってるんですね。協力者という形で、CBDは良いものだよということを販売店様にも認識してもらった上で販売して欲しいんですよ。
啓蒙活動というか、そういったところですね。
そうですね、だからその売るだけだったらネットで売るのが一番効率が良いというか。販売店様を増やすのは、一生懸命営業してできる限り足を運んで説明するっていうのは時間がかかるじゃないですか。そこに時間をかけるっていうのは、やはり最終的には自分たちは一人ひとりのお客さんにエンドユーザーに対して説明はできないんだけれども、きちんと販売店様には説明をして、販売店様が情報とかメッセージとかを伝えられれば、ちょっとずつだけれども認識の部分とか変わってくるんじゃないかなと思うんですよ。
記事とかのコンテンツも、難しい漢字だったりカタカナばっかり使っていると、まぁちょっと眠くなるじゃないですか（笑）
確かに
そうそう。だから、それをどれだけ誰にでも理解できるような表現だったりとか言葉で説明するのが大切というか、自分たちの課題ですね。
難しいことを簡単にいうのが、一番大変ですよね。エンドカンナビノイドシステムって何だ？みたいな（笑）
そこは自分たちも問題意識はあるんですけど、まだ正直できていないかなと。そこはきちんとやりたいですね。
このCBD部の動画も、そこに少しでもお手伝いできればなと思います。
今後の展望
次に未来について伺っていきたいんですけれど、トシさん自身のところもそうですし、チラクシーのところもそうですね。実現していきたいこと、何かやっていきたいこと、どのようなところになるんでしょうか？啓蒙活動のところは今伺ったんですけれど、それ以外に何かありましたら。
こういう風な事業を立ち上げるというか成長させていく中で、いくつかの部分に分けることを考えていて、一つ目はより多くの人が使いやすいように商品のラインナップを増やしていきたい。あとは、商品のクオリティをより上げていく。これが一つ目の課題です。
2つ目が日本国内の拡販で、これもスタートしてるんですけれど、販売店様とかをより増やしていって、東京だけじゃなくて地方とかにもきちんと足を運んで色んな人に説明したいしそういう体制を整えたい。
今は東京にある？
そうですね。実は11~12月くらいから地方に行こうかなと考えています。
おー！もうすぐですね。
そういった課題はすごい意識しているし、実際に取り組んでいるという感じですね。
3つ目は海外のところで、そもそも自分がビジネスを立ち上げる上であまり日本だけとか海外だけとかいう感じで区切ってないんですよ。やはり今まで仕事してきたのがグローバルな環境なので。で、自分の認識は、日本の化粧品とかもそうですけれど、メイドインジャパンというものはすごくグローバル、特にアジアで売れるものだと思っているので、越境EC含めて海外拡販に力を入れていきたいです。
メイドインジャパンが今も通用するというか、今も信頼されてるということ？
そうですね。やはり日本国内のものづくりとか細かさとかおもてなしの気持ちとかは、海外の人たちに評価されているので。
なるほど。そこは日本人として頑張りたいですね。
そうですね。
視聴者にメッセージ
ここまでチラクシーのブランドであるとか、トシさんご自身についてもお伺いしてきたんですけれども、最後に何かトシさんから視聴者の方へメッセージ等あれば教えてください。
最後に伝えたいことが何点かありまして、1つ目がCBDはすごく良い成分だと個人的には思っていて、それによって救える人がものすごく日本国内にもいると思うんですね。なので、それを広めないのはもったいないなと思っているので、このビジネスをやる上で大事だと思っています。
2つ目が、今CBDの産業をきちんと日本国内で立ち上げないと取り返しのつかないことになるというか産業的に危機意識を持っています。というのも、海外、アメリカとか中国・欧州もそうですけどCBD/麻産業に力を入れ始めているんですね。その中で、日本国内を見たら、まだまだ認知も低い状態ですし、プレイヤーもまだまだ小さく少ない状態なので、このままきちんと市場が育たないと結局海外の大手のプレイヤーが日本国内に入ってきて、純日本のCBD会社があまり育たないような環境になるんじゃないかなという風に自分は心配しているので、そこは危機意識として持っています。なので、自分としては、日本のCBD会社だったりとか、日本国内のCBD産業に興味のある人を随時募集しています。もしご興味あったらご連絡ください！
ぜひ日本のCBD業界を盛り上げていきたいと私自身も思います！
トシさんからプレゼント！？
これ急な無茶振りで申し訳ないんですけど、視聴者の方に期間限定で、クーポンでちょっと安くなるとかあったりしますか？笑
できますよ！
ありがとうございます！
以上、3本立てインタビュー、いかがでしたでしょうか？トシさんのようなバックグランドを持つ方が熱い志を持ってCBD業界に入ってきていることに驚くと同時に、日本のCBD産業の未来はもしかしたら明るいかも、と個人的には希望を持てたインタビューとなりました。ぜひ皆さんともご一緒にCBD産業を盛り上げていければ嬉しく思います。
CHILLAXYさんは、CBDオイルやキャンディをはじめ、最近ではVAPEも出しており、日本発ブランドとして急速に注目を集めています。ぜひこの機会にクーポンコード「CBDBU」を活用して、CHILLAXYさんの商品やブランドの世界観を体験していただければと思います。
