こんにちは!CBD部の松井(@matsui_cbdbu)です!
今回は、CBDアドベントカレンダー2023の企画として、「CBD TEA」を販売しているEMBERS合同会社の西木さんに、会社創業や商品開発の経緯についてインタビューさせていただきました。
世界一周旅行を経て、CBD業界で起業した西木さんの面白い経験をぜひ最後までお読みください!
プロフィール
西木祥悟
EMBERS合同会社 代表
大学の建築学科を卒業後、大手ハウスメーカーを経て2年間バックパッカー生活。
帰国後、EMBERS合同会社を創業。
CBDルイボスティー「CBD TEA」を販売。
祥悟さん、本日はお時間ありがとうございます。簡単に自己紹介をお願いします。
はじめまして、西木祥悟といいます。
神戸市出身の今年30歳になります。もともと建築系の大手ハウスメーカーに4年ほど勤めていて、そのあと2年ほど世界中をバックパッカーとして旅をしました。
日本に帰国した時にCBD事業を立ち上げまして、その時に作った会社が、EMBERS合同会社になります。
建築業界の時の同僚と共同創業者という形で立ち上げました。
”暮らしの中に心安らぐひとときを”をコンセプトにリラックスに関わるテーマに、そこから派生する商品やサービスにつながる事業展開を考えています。
まず入口として”CBD TEA”というCBDの入ったルイボスティーを販売しております。
創業者である西木さんについて
CBDの事業をやってる経営者の方って、ユニークなバックグラウンドをお持ちの方が多い印象なのですが、子供の頃はどのように過ごされていましたか?
高校生の頃は神戸市に住んでいて、サッカー部に入って部活で汗を流す毎日でした。
大学は建築学科の大学でして、大学4年間はずっと大阪に住んでいました。
学費がかかる大学だったんですけど、自分で払いたいという気持ちがあったので奨学金を借りて、大学生活は勉強とバイトをずっとしていました。
その頃から海外に興味はありましたが、たまに海外旅行に行くぐらいの感じだったんですよね。
大学時代から建築業界に興味があったんですか?
実は、もともと大工になりたかったんです。
小学校ぐらいのときに自分の家をリフォームすることがありました。住みながらのリフォームだったので、周りの足場を立てて職人さんが作業してくれるのですが、その姿を見て”カッコイイ”と思ったのがきっかけで建築業界に興味を持ちました。
職人さんの世界って、わりと経験重視のところがあるので、そのまま進学せずに就職しようと思っていたのですが、やはり大学に進学しておきたいっていう気持ちが強くなって建築系の大学に進学しました。
昔からモノ作りが好きだったので、自分の家や友人の家を自分で設計して建てることができたらいいなと思って、大学卒業後に建築業界に飛び込みましたね。
就職されてからはどうだったんですか?
就職してからは現場の管理をしていたんですけれど、管理者として本当に楽しかったですね。
特に、その会社が”木”や”自然”にこだわった会社で、工事現場も楽しかったですし、仕事にすごくやりがいを感じていましたね。
世界一周旅について
そこから、どうして急にバックパッカーをしようと思ったんですか?
綺麗な景色を見るのがすごく好きで、いつかは自分の足でその土地に行きたいなと大学生の頃から考えていたんですけど、なかなかまとまったお金もなかったですし行く機会もなくて、普通に就職っていう道を選びました。
就職して4年も経つと、ある程度上の人たちの姿を見て自分の将来像が見えてきまして…そうしたときに自分の中でちょっとモヤモヤしたものがあったんです。
人生1回きりなので、自分のために行動したいと強く思いました。心が惹かれる方に飛び込むのが正解だなって、なぜか思ったんです。
すごく貯金をしているわけではなかったんですけれど、会社を辞めてなけなしのお金を持って「世界一周に行ってくる!」と飛び出していきましたね(笑)
すごい勢い(笑)どういう旅のスタイルだったんですか?
2年ぐらい世界中を転々としまして、お金を持っていない状態でずっと回り続けるのは難しいので、現地でバイトをしながら1ヶ所の土地にちょっと長く滞在して、仕事を手伝わさせてもらって、というのを繰り返していました。
へぇー。長いですね。国はどういう順番で回ったんですか?
最初はベトナムのハノイからスタートして、東南アジアをぐるっと陸路で渡っていきながら、その後にワーキングホリデーを利用して、オーストラリアに長期間滞在していました。
ワーホリだと、仕事をしながらですよね。どんなお仕事をされていたんですか?
ブロッコリー農場で働いていました。
その時の生活は、朝早くて夜明けとともに起き、朝3時ぐらいから畑に行って、4時ぐらいからずっと刈っていって、出荷数に達したら仕事が終わるという具合です。
大体お昼過ぎぐらいで終わってました。そんなサイクルの生活を結構していましたね。
オーストラリア滞在後は、どのように回ったんですか?
その後、ミャンマーに行きました。ミャンマーからヨーロッパを目指して陸路で渡っていくんですけど、ネパールに行って、そこからインドへ渡りました。インドからちょっと飛んだんですけど、キルギスタンっていうところに行きまして、そこからウズベキスタンとかタジキスタン、⚪︎⚪︎スタン系の国を転々と渡っていきました。
最終的にトルコまで行ったのですが、その際にコロナが始まりました。
当時、中国発祥ということもありアジア人への差別が強くなってきてしまって、危険を感じることも出てきました。旅を続けるかどうか悩んでるなかで、国境が閉まっていったので帰国せざるを得ない状況になり日本に帰国しました。
もしコロナがなかったら?
もしコロナがなければ、ずっと周っていましたか?
そうですね。あと数年は海外にいたと思います。海外で生活する未来も全然あるな〜と思ってました。
1番行きたかったアフリカや南米まで回れなかったのが、今でも心残りです。
中断は残念でしたね。ただ、すごいバイタリティ!旅をする中で不安とかはなかったんですか?
全くないと言うと嘘になりますが、あまりなかったですね。
というのも、旅を続けていく中で沢山の日本人と出会ったんですけど、そういう選択を選んでる人ってちょっと変わった人が多かったです。自分1人で生きていく術を持ってる人たちばかりだったんですよね。
なので、自分も事業を立ち上げて自分で生きる未来しか見えていなかったですね。
周りの影響って大きいですよね。そういう人たちはどういう仕事をしてるんですか?
IT系がやっぱり多いですよね。旅をするブログだったり、日本に戻ってから事業を起こされた方もいらっしゃいますし、すごく多様ですね。
もしコロナがなくて、西木さんがずっと今も世界を回ってるみたいな状態だったら、どんな仕事をしていますか?
日本だけに関わらず、世界中の人と繋がれるっていうのがすごく楽しいなと思っていたので、何か国境を渡るようなビジネスを考えて取り組んでいたんじゃないかなと思います。
例えば、バックパッカーの宿を増やしていくとか。
あとは、キャンプが好きなので、世界中にキャンプ場を作りたいっていうのが1つの夢としてありますね。
オーストラリアでの思い出
思い出深い国はありますか?
オーストラリアは、段違いでよかったです。
オーストラリアってめちゃくちゃ広いじゃないですか。国を出る時に思い出作りもかねて”ラウンド”って言って、みんなで相乗りをしてオーストラリア大陸を横断したんですけど、近くの町まで200~300km離れていて、道中何もないので、そこでキャンプをしていくんです。
オーストラリアのど真ん中でキャンプした時があって、そのときに見上げた空が、もう銀河までしっかりみえるような夜空で、今でも鮮明に覚えています。周りに明かりも何もないので、全部星に囲まれて宇宙にいるみたいだったんです。
そんな星空を眺めていると自分の悩みなんてちっぽけだなと思いましたし、自分にかけていたリミッターも全部吹き飛んで、あれこれ考えるのはやめようって思いましたね。
見てみたいな〜。他にも何かエピソードなどはありますか?
当時、一緒に仕事をしていた男女5人で一緒にラウンドしてたんですけど、オーストラリアの中心の方に行くと段々と道がアスファルトじゃなくなってくるんですよ。
タイヤもガタガタしだし、合計で2000kmほど走り、何とか目的地付近まで辿り着いて地面から舗装された路面に出た瞬間、タイヤが破裂して車も横一回転して、何が起きたか分からなくなった状況がありました。
その時に運転していたのが女性だったんですけど、その方もすごく責任を感じて「ごめん!」みたいな感じで泣きじゃくっていて。普通はオーストラリアって広いんで、車にスペアタイヤ2個ぐらい積むのが常識らしいのですが、我々が乗っていた車はスペアタイヤがありませんでした。
近くの町に行くにも200kmか300km何もないっていう状況だったんですよね。なので、来る車は全部止めて「タイヤを売ってくれ」とか「スペアタイヤを譲ってくれ」とか交渉をしている中で、とあるオーストラリア人のキャンピングカー生活されている方が声をかけてくれて事情を説明すると「近くの街まで戻って、タイヤを買ってまた戻ってきてあげるから車に乗りなさい」と言ってくれたんです。
エキサイティングな体験をしていますね。そして、その方、優しい…
ホント優しくて…私たちの車には荷物もあって貴重品もあったので、留守番と買い出しの二班に分かれようってなったんですけど、車がパンクしたエリアが、アボリジニという先住民が住んでいるエリアだったんです。
内陸部って貧困層なところが多くて治安も悪いんですよね。よくある噂話として、一本道を走ってたら急に目の前に現れて、足止めされてガソリンを全部持ってかれるという話もあるぐらいです。
それは怖いですね。
怖かったですね。車に残る方は、電波も通じなくて連絡も取れないんですよ。何かあったらホントにやばいなと心配してたんですけど、仕方なく分かれることになりました。
私は買い出しの方に行って無事タイヤを買って持って帰って来れたんですけど、3日かかりました。買い出しの道中も「大丈夫かな〜」とか「何かあったらどうしよう」とかすごく心配していました。
3日!?さすが、オーストラリアのスケールはデカい。それは心配しますね。
買い出しに行ってバーストしたところまで戻ってきたとき、一本道のだんだん遠くの方から明かりが見えてきて「あ!あれや!」ってなって「生きてる!生きてる!」となり、車から降りた瞬間「大丈夫やったか〜」とみんなでハグです(笑)
「みんな無事でよかったな〜」って。5人で「わあぁ〜〜〜っ」となっていました。
感動の再会ですね!
ホントに無事でよかったです。ずっと気になってたことがあって、無償で色々してくれたそのオーストラリア人のおじいちゃんに聞いたんです。「なんでこんな優しくしてくれるんですか?」と。
そしたら「別に優しくしていない。もし、あなたがこの行動を優しいと思うのであれば、それを次の人に返してあげなさい。そうして世の中は回っているから」って言われたんですよ。
シビれますね…
すごいシビれましたね。そういう生き方というか、そこの気持ちを大事にしようって思いましたね。
日本に関わらずだと思うんですけど、どうしてもビジネスライクな感じというか、そういった方が多いと思うんですよ。ちょっとドライだったり。
けれど、根底には深い愛というか、何かそういう助け合いの心というか、そういうことが、結局みんな幸せになる一番大事なところなんじゃないかなって強く感じました。
自分はもちろん生きていくためにお金も大事ですけど、それ以上にそういう気持ちを大事にしていきたいなと思ったし、損得なしに自分から何か渡したり他人に与えられような人間になりたいなっていうのを、その経験で強く感じました。
今この事業を立ち上げるにあたっても、すごく大事にしているポイントですね。
すごいな。。。アツく込み上げるものがありますね。そのおじいさんとは、今でも連絡とっていたりするんですか?
プチパニック状態でしたので連絡先聞いていなかったんです。最後にお話したのが、オーストラリアを出るときなのでだいぶ経ちますね。また会いたいです。
そういう縁が恩送り的な感じでどんどん繋がって行くんですね。素晴らしいお話のシェアありがとうございました。
帰国について
日本に帰りたくはならなかったんですか?
基本的に思わなかったんですけれど、日本に帰りたいって思ったことは1つだけです。日本食が食べたい!それだけは、物凄く強く思いました。日本食がナンバーワンです(笑)
私も海外にいた経験があるんですけど、日本食が恋しくなっちゃいますよね。帰国してからはどうだったんですか?
夢の世界が終わってしまったなと、現実に引き戻された感じがしました。日本に帰ったら事業を立ち上げると決めてたんですけど、コロナ禍での旅の中断ということもあって、なかなか気持ちがついていかなかったんです。
なので、日本に帰ってきてからちょっとだけ農業しようと思って、沖縄の離島にタバコ農業を住み込みで2ヶ月ぐらいしながら生活していました。
起業
充電期間を経て起業した感じですか?
充電期間を終えて、1年ぐらい資金を貯めてそのあと起業っていうかたちですね。
なるほど。起業されたのが、元会社の同僚と一緒にということだったと思うんですけど、バックパッカー昼や沖縄での充電中にも連絡は取り合っていたんですか?
そうですね。よく連絡を取っていて、仲の良い友達でしたね。海外にいるときから、自分の夢はこういう夢、向こうの夢はこういう夢、っていう違いはあったんですけど、お互いやりたいと思うタイミングが重なったので、一緒に頑張ろうと起業に至りました。
EMBERSの由来
友人とEMBERSという会社を立ち上げたとのことですが、会社名の由来を教えていただけますか?
本日は貴重なお時間ありがとうございました。僕もルイボスティーでCBDを取り入れてみます!
EMBERSとは、英語で直訳すると”残り火”という意味です。キャンプとかしたときに焚き火をしたりすると思うんですけど、火が消えて赤くなってキラキラきらびやかに光ってるような状態。それを”エンバース”ていうんですけど、そこから名前を取りました。
この名前をつけた理由は2つあって、まず1つは私自身がすごく自然が好きなんですけど、自分が一番リラックスできる時というのがキャンプ中の火種を見てぼ〜っとしている時だからです。
もう1つは、これは”種火”なので、どの場所に移動させても燃え上がらせるような状況を作れるという点。
自分たちが種火となって色々な場で燃えたぎるような火を起こせるような人間になろうという想いで、このEMBERSという名前をつけました。
カッコいいですね。きっかけ作りをどんどんしていくんですね。
CBD事業を始めたきっかけ
CBD事業を始めたきっかけを教えてください。
経緯をお話すると、オーストラリアにいるときにCBDを知って、そのとき自分も試してみて、夜空を見ながら吸ったりとかしてリラックスできるな、いいな〜と、好きでずっと使っていました。
調べると”麻由来”って書いていて、気になるじゃないですか。いろいろ調べていくうちに、てんかんに効いたり色んな効能があると書かれてあったんです。
自分には弟がいて、実はその弟が10年ぐらい前にてんかんになってしまったんです。
彼は周囲から過剰に心配されることも多くなってしまって、それがストレスで内向的というかネガティブな生活や考え方になっていき、そんな状況が長年続いていたんですね。
彼は服飾のバイヤーになりたいという夢が昔からあったんですけど、てんかんになってしまって行動できずに過ごしていて、どこかこう…楽しくなさそうだったんですよね。
毎日薬を飲んでいるようなのですが、その薬には副作用があるからやめたいっていうのをずっと言っていて…どうにかしてあげたいなと思っていたところ、旅でCBDと出会ってそれを弟に勧めてみたんです。
「こういうのあるから使ってみたら?」と。そうしたらしばらくして、彼から連絡がきました。「以前より少し夜寝やすくなってきた、てんかんの薬も徐々に量を減らせるようになってきた。ありがとう」という報告があって、すごく嬉しかったんですよね。
彼の人生を変えようと思ったわけじゃないんですけど、良かれと思って自分の好きなものを提案した結果、使ってくれて彼が前向きに変わっていく姿を見て、CBDや麻に対して以前より可能性を感じましたし、情熱を持って取り組めるなと直感で思いました。それがCBD事業を始めたきっかけですね。
商品領域の選定
感動的なお話をありがとうございます。CBD事業を始めた当初、意識されてたことはありましたか?
まず、ユニークな商品を作ろうと思いました。他社さんが作っているような同じオイルをWebで取り扱ったとして、販売力や営業力では勝てない。
なおかつ、インターネットの知識も何もない。そうなったときに、そもそも他社と違う、目に入るようなユニークな商品じゃないと勝てないなと思ったので、誰もやってなかった商品、CBD TEAを作りました。
なるほど。他との差別化でお茶を選定したんですね。日本人にめちゃくちゃウケそうですね。こういう人たちに届いて欲しいとかターゲット像はあったりしますか?
いちばん届いて欲しいのは、30代〜50代の女性の方達ですね。忙しい毎日の中にリラックスできるひとときを、CBD TEAを飲んで過ごして欲しいと思っています。
パッケージも女性に向けてデザインしていまして、ルイボスティーの美容効果もあるので、就寝1時間前などに飲んでいただくと心も体も睡眠にも効果抜群です。
こだわり
お風呂上がりのちょっとしたひとときのティータイム。めちゃくちゃリラックスできそうですね。この商品のこだわったポイントはありますか?
この商品で一番こだわったところは、CBDって人によって適量が変わるので、あえてティーパックを使わずに、粉末状にして自分で量をアレンジできるようにしています。
なるほど。それは使いやすいですね。他のラインナップも考えられていたりすんですか?
そうですね。まずはこの”お茶”っていうところは大事にしたいなと思っていますね。今ルイボスティーを使ってますけど、それとは別のお茶っていうところで考えています。
今後の事業展開
今後EMBERS社は、どういった事業展開をされていくんですか?
まずCBDの事業展開ですが、CBDは入口でもあり、今後もずっと続けていきたい主軸でもあるので、引き続き拡大していきたいと考えています。
他にもリラックスというコンセプトから派生した”リラックスできる環境作り”にすごく興味を持っています。
創業者2人とも建築業界にいた為、協力してくれる方も周りに多くいらっしゃるので、それこそリラックスできるようなお店、店舗、キャンプ場といった空間作りもしていきたいと考えています。
読者へのメッセージ
最後に読者の方々に伝えたいことはありますか?
興味を持ってくれてる人に伝えたいこととして、CBD商品が今たくさんあってどの商品が良いのか分かりにくいことも多いと思うんですけど、自分の生活に合っていて始めやすいものから始めてほしいと思っています。
そのきっかけとして、毎日飲む人も多いお茶から始めてみてはいかがかなと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
本日は貴重なお時間ありがとうございました。僕もルイボスティーでCBDを取り入れてみます!
プロフィール
西木祥悟
EMBERS合同会社 代表
大学の建築学科を卒業後、大手ハウスメーカーを経て2年間バックパッカー生活。
帰国後、EMBERS合同会社を創業。
CBDルイボスティー「CBD TEA」を販売。