こんにちは、CBD部の松井(@matsui_cbdbu)です!
今回は、日本国内での麻の研究・産業用麻の栽培が実現した「天津菅麻プロジェクト」のレポートです!
伊勢麻振興協会の働きかけにより、麻取扱者指導要領の改正が行われ、麻の栽培における免許要件が大幅に緩和されました。
そんな天津菅麻プロジェクトの初イベント「麻の種蒔神事と記念講演」に、4月15日にロジャーさん(@cbdbu)と参加させて頂きました!
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天津菅麻プロジェクトってなに?
引用:三重県明和町『天津菅麻プロジェクト』の初イベント!麻の種蒔神事と記念講演を4月15日に開催!
天津菅麻(あまつすがそ)プロジェクトとは、簡単にいうと伊勢麻の聖地化や麻でGX推進を目指す活動のことです。
GXとは、脱炭素社会の実現に向けた活動を通した、経済社会システム全体の変革を意味しています。
この活動は、伊勢麻振興協会・明和町・三重大学・皇學館大学などの協力のもと、三重県から麻栽培の許可を特別に得ることによって行われます。
三重県伊勢市の明和町で公有地や農地を使って伊勢麻を生産することで、麻の歴史や文化の継承や麻生産の確立や担い手の確保を目的としています。
【天津菅麻プロジェクトの5つの目的】
- 麻の在来種の保存・品種改良
- 麻の生産技術の継承
- 麻文化の継承と地域ブランディング
- 産業利用実験農場・施設を実証研究
- 新たな麻産業の創造に関する取り組み
さらに、麻の研究などにおいては、CBD等のカンナビノイドの抽出の検証も行われるとのことですので、CBD部としても今後の活動に期待が高まります!
種蒔神事
種蒔神事とは、今年の豊作と神恩に感謝を捧げる儀礼のことで、麻の種まきに際して行われます。
今回は、記念すべき第一回目の種蒔でしたが、雨天のため神事のみが室内で行われました。
神事によって、伊勢の地に植えられた麻が健やかに成長してくれることを願います。
記念公演
記念公演では、なぜ麻栽培が明和町で行われるのかなどといった麻栽培の歴史について勉強させて頂きました。
明和町は、麻との所縁が深い地で、斎宮や麻績神社・織殿神社など麻栽培や麻紡織に関する神社や地名がたくさん残っている地域です。
特に、明和町の斎宮周辺は「麻の聖地」とされており、織殿神社の由緒書きにも、神社神道における麻にとって非常に重要な意味を持った地という記載があるそうです。
そんな明和町で、麻の歴史や栽培の技術を受け継いでいくために、今回の天津菅麻プロジェクトが発足しました。
また、この地で麻の栽培を実現させた、伊勢麻振興協会の方々の行政に対する粘り強い働きかけには感銘を受けました。
麻の栽培や加工について
明和町で栽培される麻は、成長スピードが非常に早く、100日〜120日程度で、3〜5mの高さにまで成長します。
また、麻は自生力が非常に強いため、肥料やの農薬なども必要なく、降水量が少なくても栽培することができます。
しかし、麻の種をまいた直後に関しては、鳥に種を食べられないように人が監視する必要があるそうです。
なんと、発芽するまでの数日間は、日の入りから日の出まで24時間体制で畑を監視しておく必要があるとのことです。
麻の種が発芽するまでの苦労は計り知れません!
麻福さんにお邪魔しました
今回、伊勢に来させて頂いた際に、麻福さん(https://ise-asafuku.jp/honten)にお邪魔させて頂きました!
麻福さんは、麻が原料の衣類や寝具・化粧品など、さまざまな麻製品を取り扱っています。
また、麻の実を使ったフィナンシェやシフォンケーキ・カヌレなども販売しており、私も実際に頂きました!
しっとりとした食感のフィナンシェは、ほどよい甘さでとっても美味しかったです!
また、2023年10月18日(金)から開館予定の「大麻博物館 in 伊勢・麻福」を少しだけ見学させて頂きました。
現在製作中とのことでしたが、博物館では麻に関する知識が分かりやすく説明されていました。
また、麻製品に囲まれた空間は落ち着いた雰囲気で、非常に心地がよかったです。
最後に
今回は、天津菅麻プロジェクトの種蒔神事や記念公演のために、伊勢の地に来させて頂きました。
種まき神事だけでなく、伊勢麻協会の方々の伊勢の地で麻の栽培の許可を得るための努力には感動いたしました。
夏頃に麻が成長した姿が楽しみです!
また、麻福さんの麻の博物館も正式に完成したら伺いたいと思いました。
今回の伊勢遠征を通して、麻の知識や日本における麻の歴史についても詳しく学ぶことができ、非常に良い経験となりました。
今後、天津菅麻プロジェクトが発展されることを心から願っています。
最後まで読んでくださった皆様、ご精読ありがとうございました!